第106章 中山紗奈への信頼

工藤達央は書類に目を通し、そこに並んでいるのが資金の投入に関する資料ばかりだと知った。

抹殺計画が動き出してからというもの、天龍グループの資金の減りは凄まじい。幸いにも資金力があるから持ちこたえているが、普通の会社ならとっくに潰れていただろう。

書類はすべて小山茜が確認し、署名まで済ませたうえで回してきたものだ。内容にもこれといった問題はない。

工藤達央はざっと流し読みしただけで、自分のサインを入れた。

小山茜のことは、心底信頼している。誰を疑ってもいいが、彼女だけは疑わない。そう言い切れる。

「コンコン……」

オフィスの外からノックが響いた。

「入れ!」

工藤達央が声をかけ...

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